39- ありがとう、アーロンさん

彼は微笑みながら彼女を見つめ、そして大きな勇気を持って両手で彼女の顔を包み込んだ。「分かってる。僕は君の信頼に値しないって」彼は彼女の目を見つめながら言った。「でも、自分を追い詰めないでくれ。昨夜、あのレストランに居たのは偶然だったんだ...僕は君に十分な心の痛みを与えてしまった。もうそんなことはしない、マリッサ。自分を疲れ果てさせないで。心身ともに健康でいてほしいんだ」

その緑の瞳に魅了されていたマリッサは、何か言おうとしたが一言も発することができなかった。

目の見えないラファエルと一緒にいるのは楽だった。彼女は気付かれることなく、彼のハンサムな顔をずっと見つめることができたから。

彼女が反応しないと、ラファエルは予想外のことをした。彼は顔を彼女に近づけ、長く息を吸い込んだ。