206- 私はこの女性たちに見せてやるべき

翌朝、マリッサはエムシンのVIPフロアに満面の笑みを浮かべて足を踏み入れた。フロアにいる全員が彼女の輝きに気付いていた。

「日に日に綺麗になっていく人もいるものだね」ディーンの面白そうな声が聞こえて振り返った。

「もう!」彼女は彼の肩を叩いて、笑顔を見せた。

この朝、ホテルスイートを出る時、ラファエルは赤ちゃんのように眠っていた。昨夜、何度も絶頂を迎えたのは彼の方のようだった。

「君の方は全て上手くいったみたいだね」ディーンは彼女に座るように勧め、自分も彼女の前の席に着いた。

「完璧よ!」彼女は目を細め、ディーンの表情が少し和らいだ。

「それは見れば分かるよ」彼は机からペンを取り、指の間で回し始めた。

マリッサはラファエルからメッセージが来ていないか携帯をチェックした。