265- イベント(その1)

ニーナとヴァレリーは時間通りに到着し、テーブルに座って飲み物を飲んでいた。彼女たちのキラキラしたドレスは会場の照明の下で輝いていた。野外イベントで、心地よい微風が吹く快適な天候だった。

ヴァレリーはコンパクトキットを開いて鏡で化粧をチェックした。周囲を見渡してからスパンコールのショールを直し、「すごい演出ね、ニーナ。そう思わない?」と、会場の設営に感心せずにはいられなかった。

ニーナは薄笑いを浮かべながらグラスの縁に指を這わせた。「そうね。印象的よ。やっぱりホワイトパレスだもの!」

二人が入場してくるゲストを観察している時、ニーナは突然眉を上げた。「マリッサはどこ?」その声には皮肉が込められていた。「恥ずかしくて来なかったんじゃないでしょうね」

ヴァレリーは顔をしかめて、不思議そうな表情を見せた。「恥ずかしくて?」