第80章 災難は空から降ってくる

外のトレンド欄についての噂が、ますます広がっていた。

国内の一流計算研究所も、今日の出来事を知った。

疑われている五、六人の対象者たちも、お互いを疑い合っていた。

そして、数分後。

みんなは直接ターゲットを特定した。

「お前か!お前なのか?!この小僧、よくもトレンド欄を荒らしやがったな??!」

所長の怒鳴り声は力強く、若者の後頭部に平手打ちを食らわせた。

若者は頭を抱え、悔しさと恐れを感じながら、信じられない様子で反論した。「所長、ちょっと筋を通してくださいよ??なぜ私だと決めつけるんですか?!」

彼は本当に何もしていなかった!

なぜみんな彼を疑うようになったのか!?

「所内で一番若いのはお前だし、アイドルを追っかけているのもお前だけだ!」

こう考えると、白髪混じりの所長は近くの箒を手に取り、追いかけ始めた。「まだ言い逃れするのか!まだ否定するのか!?」

散々殴られた若者は悔しくてたまらず、最後にはオフィスに逃げ込み、ドアを押さえて所長を入れまいとした。

なんという理不尽な仕打ちだ!?

何もしていないのに、とんでもない濡れ衣を着せられる??

若者は必死に抵抗しようとした。「本当に私じゃありません、所長。私の好きな女優さんはこの人じゃないんです!

それに、今回ネット炎上の対象になったのは素人です!私は全然知りません!!」

所長の怒りもだいぶ収まってきたが、まだ半信半疑だった。

確かに以前この若者は、特に無謀なことはしていなかった。しかし彼以外の規律正しい所員たちがやるはずがない!

「お前じゃないなら、誰がやったというんだ??所内で他にこんなことができる奴は、みんな四、五十歳だぞ。誰がネットなんかやるんだ??」

「なぜ必ず所内の誰かだと決めつけるんですか?」若者は思わず反論した。

この言葉は、意外にも所長を一瞬立ち止まらせた。

しばらくして、彼は独り言のように言った。「そうか、他の人かもしれないのか?」

所長がようやく自分を許してくれそうだと気づいた若者は、すぐさま喜んでドアを開けた。

「そうですそうです!その犯人を見つけたら、箒でその人を…」若者が煽り始めたところで、突然遮られた。

「素晴らしい!」

所長は突然箒を投げ捨て、独り満足げに大笑いしながら、向きを変えて電話をかけ始めた。