外のトレンド欄についての噂が、ますます広がっていた。
国内の一流計算研究所も、今日の出来事を知った。
疑われている五、六人の対象者たちも、お互いを疑い合っていた。
そして、数分後。
みんなは直接ターゲットを特定した。
「お前か!お前なのか?!この小僧、よくもトレンド欄を荒らしやがったな??!」
所長の怒鳴り声は力強く、若者の後頭部に平手打ちを食らわせた。
若者は頭を抱え、悔しさと恐れを感じながら、信じられない様子で反論した。「所長、ちょっと筋を通してくださいよ??なぜ私だと決めつけるんですか?!」
彼は本当に何もしていなかった!
なぜみんな彼を疑うようになったのか!?
「所内で一番若いのはお前だし、アイドルを追っかけているのもお前だけだ!」
こう考えると、白髪混じりの所長は近くの箒を手に取り、追いかけ始めた。「まだ言い逃れするのか!まだ否定するのか!?」
散々殴られた若者は悔しくてたまらず、最後にはオフィスに逃げ込み、ドアを押さえて所長を入れまいとした。
なんという理不尽な仕打ちだ!?
何もしていないのに、とんでもない濡れ衣を着せられる??
若者は必死に抵抗しようとした。「本当に私じゃありません、所長。私の好きな女優さんはこの人じゃないんです!
それに、今回ネット炎上の対象になったのは素人です!私は全然知りません!!」
所長の怒りもだいぶ収まってきたが、まだ半信半疑だった。
確かに以前この若者は、特に無謀なことはしていなかった。しかし彼以外の規律正しい所員たちがやるはずがない!
「お前じゃないなら、誰がやったというんだ??所内で他にこんなことができる奴は、みんな四、五十歳だぞ。誰がネットなんかやるんだ??」
「なぜ必ず所内の誰かだと決めつけるんですか?」若者は思わず反論した。
この言葉は、意外にも所長を一瞬立ち止まらせた。
しばらくして、彼は独り言のように言った。「そうか、他の人かもしれないのか?」
所長がようやく自分を許してくれそうだと気づいた若者は、すぐさま喜んでドアを開けた。
「そうですそうです!その犯人を見つけたら、箒でその人を…」若者が煽り始めたところで、突然遮られた。
「素晴らしい!」
所長は突然箒を投げ捨て、独り満足げに大笑いしながら、向きを変えて電話をかけ始めた。