続いて。
柴田裕也が最も信じられなかったのは、隣の男が気ままにシャツの襟のボタンを2つ外し、落ち着いた様子で返事をしたことだった。
「ああ。」
柴田裕也:「!??」
渡様、あなたは何に同意しているのかわかっているんですか!??
しばらくして。
灰原優歌は柴田裕也を見て、そして久保時渡を見た。まるで突然状況を理解したかのようだった。
なるほど、この二人は前から知り合いだったのか。だから、あの時久保時渡が彼女を連れて帰ったのだ。
「優歌、君たち……」
柴田裕也が灰原優歌の方を向いて尋ねかけたが、優歌の意味深な視線を見て、すぐに口を閉じた。
「そういうことだったのね。」
灰原優歌は目尻を上げ、いつもと変わらない口調だったが、なぜか柴田裕也をより不安にさせた。
まずい。
優歌は絶対に怒っている!!