第297章 三浦氏の失態現場

「えっと、三浦氏と柴田氏には何か関係があるみたいで、三浦奥様と柴田奥様は実の姉妹だそうよ」

「それってさらに気持ち悪いわね。自分の姪までも盾にするなんて、吐き気がする」

「柴田パパ、頑張って!!三浦氏との契約はあと半年だけよ。ゲーム部門の運営権を奪取して!!!」

……

ネット上の騒動は収まる気配がなかった。

灰原優歌も三浦集団と主神図が再びトップニュースになったのを見て、パソコンを閉じ、まだ二人からのメッセージを確認していないことを思い出した。

ただし。

灰原優歌が予想もしていなかったことに、携帯を開くと、二人とも主神図のバグ修正を手伝わないかと尋ねてきていた。

一人は石川信方で、もう一人は主神図ゲーム会社本社の創設者だった。

彼女は目を伏せ、ゆっくりと返信を済ませた。

……

ローシェル。

「どういうことだ?なぜ断られたんだ??報酬の話もまだしていないのに!」従弟は焦りまくっていた。

「断られるのは当然じゃないか」

ドレイニーは執務机に座り、ゆっくりと言った。

従弟:「???」

「彼女がお前を潰さなかっただけでも、面子を立ててくれたようなものだぞ」ドレイニーはしみじみと言った。

「なぜですか??」

従弟は困惑した。彼は灰原さんに何も悪いことをしていないはずだった。

「お前のゲーム部門が昨日、トップニュースを避けるために灰原さんを盾にしたからだ」

「……」

凛々しい顔立ちの男は、今や顔が歪みそうになり、怒りで顔色が真っ黒になり、今すぐアルリアに行って部門責任者を絞め殺したい衝動に駆られていた。

自分が外で頭を下げて頼んでいるというのに、この畜生は何をしているんだ???

ライバル会社の刺客か???

「灰原さんは...それで怒っているんですか?」従弟はその大物と向き合うのが怖くなってきた。

こういう研究技術者は、まともな性格の人は少ない。

「灰原さんは君の部門責任者の黒歴史を暴いて、一緒にトップニュースに載せたようだ」

従弟は身震いした。

恐ろしい。

「彼女に助けを求めたいなら、まず部門の問題を解決しないとな。でも、解決したとしても、灰原さんが協力してくれるとは限らないがな」ドレイニーは正直に言った。

今では自分の息子がうらやましい。少なくとも灰原優歌は自分の学生に対しては、まだ少しは忍耐力があるのだから。