「えっと、三浦氏と柴田氏には何か関係があるみたいで、三浦奥様と柴田奥様は実の姉妹だそうよ」
「それってさらに気持ち悪いわね。自分の姪までも盾にするなんて、吐き気がする」
「柴田パパ、頑張って!!三浦氏との契約はあと半年だけよ。ゲーム部門の運営権を奪取して!!!」
……
ネット上の騒動は収まる気配がなかった。
灰原優歌も三浦集団と主神図が再びトップニュースになったのを見て、パソコンを閉じ、まだ二人からのメッセージを確認していないことを思い出した。
ただし。
灰原優歌が予想もしていなかったことに、携帯を開くと、二人とも主神図のバグ修正を手伝わないかと尋ねてきていた。
一人は石川信方で、もう一人は主神図ゲーム会社本社の創設者だった。
彼女は目を伏せ、ゆっくりと返信を済ませた。