「佐藤社長、EGの社長が到着しました!」
佐藤知遠の表情が一変し、柴田浪と後ろにいる数人のチームメイトも真剣な表情になった。
明らかに、彼らの目標はこのEGグループの社長だった。
EGグループはゲーム産業だけでなく、多くの電子分野の業界にも進出している。
今回、EGの社長が直接雲城に来たことで、皆は当然ながらあの方と繋がりを持とうと躍起になっていた。
柴田浪は目も上げず、むしろ佐藤知行を隅の方に連れて座らせた。
「浪兄さん、社長は私たちに仕事の話をしに来させたんじゃないですか?」他の三人のチームメイトが顔を見合わせながら言った。
「お前が話しに行くのか?」
柴田浪はソファーに無造作に座り、SNSをスクロールしながら、ストロー付きのジュースを飲んでいた。
チームメイトは黙った。
柴田隊長、こんなに上辺だけ従うふりをして、社長がオンラインで激怒しないか心配です。