第522章 画風が一変する

「まさか、柴田集団がハッカーなんて知るはずがない」

誰かがすぐに否定した。

彼らライオン173はカオスハンターのようなトップクラスのハッカー組織には及ばないものの、一流の技術を持つハッカー組織として、その名を聞くだけで人々を震え上がらせる存在だった。

誰がライオン173に立ち向かおうというのか!!?

「聞いたところによると、彼らが新しく雇ったハッカーは、ローシェル計算技術研究所の紹介らしいんだが、もしかして...」

「名前も聞いたことがない奴のことで、そんなに大騒ぎする必要があるのか??」

その男は冷笑し、画面のロックが解除されると、さらに不敵に操作を続けた。

彼の目に暗い色が走り、柴田集団の機密文書を取り出そうとする様子に、表情は一層興奮を帯びていった。

「文書を取り出せたぞ!」