「ちょっと待って、何をするつもり?」
金井雅守は突然悪い予感が湧き上がり、冷静に尋ねた。
前回このような予感を感じたのは、南崎希がレイ大で行政訴訟を起こした時だった……
「どうせもうすぐ灰原優歌の先生になるんだから、国籍を変更するくらい大したことじゃないでしょう」と南崎希は無頓着に言った。
「???」
金井雅守は、この外国人の考え方があまりにも開放的すぎると感じた。
これは現代版の「山が来なければ、私が山に行く」というわけ??
「ローシェルが許可するとでも?」
南崎希は冷笑して、「なぜ他人の許可が必要なの?あなたの国には『先礼後兵』という言葉があるでしょう?」
金井雅守:「……」
彼はようやく理解した。
ローシェルが南崎希の変更を認めなければ、南崎希は勝手に変更するつもりだった。