「上田先生、今回灰原優歌が来なくても、学校は追及を続けるでしょう。もう諦めてください」
一組の担任は冷笑した。
「七組のことは、他人に心配される必要はありません。私の生徒は、私がしっかり面倒を見ます」
上田先生は灰原優歌の状況を心配し始めていた。柴田家が優歌を説得して月例テストに参加させられるかどうか分からなかった。
国語の試験用紙に問題が生じたため、永徳の最初のテストは数学となった。
二番目のテストは外国語だった。
外国語のリスニングが始まった時、灰原優歌はすでにカードで校門を通過していた。
リスニングがほぼ終わりかけた頃、優歌は階段を上がり、上田先生と出くわした。
「灰原優歌、やっと来たのね!」
上田先生は慌てふためいて、「リスニングはもう終わってしまったけど、どうしよう...まあいいわ、早く入りなさい!!」