皆:「???」
30分で試験を終えるって??
一体誰のペースに合わせてるんだよ??!
「では、失礼します。石川教授、また会いましょう」
灰原優歌は礼儀正しく石川信方に別れを告げて、その場を去った。
しかし石川信方は何か忘れているような気がした。
そして。
石川信方は考えながら、静かに自分の前まで歩いて行き、成績を確認した。
一番上に目に飛び込んできたのは灰原優歌の成績だった。
第一回:100点(満点100)
第二回:100点(満点100)
第三回:100点(満点100)
総合点:300点
石川信方:「……」
はぁ、灰原優歌に期待するべきじゃなかった。
これは早期提出じゃなく、早期競技終了だ。
そして会場の参加者たちは、すでに競技を終えた人がいることに全く気付いていなかった。
この時。
石川信方は決心した。次回の大会では、灰原優歌が自分で申し込もうが何だろうが、彼女をブラックリストに入れる!!!