第576章 灰原様の黙認、結婚できる！！

これは花田尋音を一瞬戸惑わせ、その男性の姿を見てからさらに呆然としてしまった。

この男性はどのゲストのボーイフレンドなのだろうか？？

花田尋音は様々な人を見てきたが、目の前の男性が並の人物ではないことは一目で分かった。まさか誰かのファンということはないだろう？？

そう思いながら。

花田尋音は表面的な冷静さを保ちながら、男性が上がってきた後、試すように尋ねた。「あなたは……ファンの方ですか？」

久保時渡は無関心そうな瞳で花田尋音を一瞥し、清楚で気品のある眉目で、真っ直ぐ前を見たまま答えた。「ああ」

花田尋音はそれを聞いて、完全に衝撃を受けた！

このレベルの男性が、まさかアイドルを追いかけるなんて！？？

誰がそんなに面子があるんだ？？

花田尋音は思わず久保時渡を観察し始めた。この人が着ているオーダーメイドのシャツ一枚で、自分の一ヶ月の生活費くらいはかかりそうだ。