第581章 息子のおかげで近づけた福の神(2章合併)

「どうしたの、愛しい人?」

ドレイニーは自分の恋人に対して、まだ少し我慢強かった。

「ねぇ、あの女がティッキーを狙ってるみたい」

亀山可憐は唇を噛みながら、甘えた声で言った。

ドレイニーはそれを聞いて、立ち止まった。

ティッキーが今どき人気があるとは思わなかった。

「それは...」

ドレイニーが言い終わる前に、亀山可憐に引っ張られ、しつこく言われた。「あなた約束したでしょう、あの女を懲らしめてくれるって!」

「???」

いつそんなことを言ったのか??

でも。

ドレイニーはボスらしい沈黙を保ち、考えた後、上品に頷いて、亀山可憐を連れて中に入った。

亀山可憐はそれを見て、やっと涙を笑顔に変えた。

一方。

灰原優歌は階下で水を飲んでいた。隣のティッキーは時々数学の問題を投げかけ、灰原優歌の気を紛らわせようとしていた。