第583章 雲田家に人の道を教える(補填1)

上階。

灰原優歌はちょうど入浴を済ませ、二人から送られてきたメッセージを見た。

返信を終えると、久保時渡に電話をかけ、それから休もうとした。

その時。

ホテルの1階で。

男性がロビーに到着し、フロントの二人の女性の注目を集めた。

この二日間に来たティッキーとジェースミン氏で、十分な容姿の衝撃を受けたと思っていたのに。

目の前の男性は、まさに彼女たちの理想そのものだった!!!

「K1209のスイートルームのカードを。」

曽田旭は前に進み、慣れた様子で言った。

それを聞いて、フロント係は固まった。

K12で始まるカード……

これは吉田社長の関係者専用のものだ。

ずっと聞いていた、K1201は吉田社長専用で、K1209は久保家のあの方のために取っておかれている……

そう思うと、フロント係は息をするのも恐れ、身分確認後、すぐに12階へ案内した。