「使い古された物を再利用するのは斬新とは言えない!」東山裕は冷たく言い放ち、海野桜が橋本友香は施設の変遷を記録撮影すると話していたことを思い出した。
おそらく、会社もこれを広告に使えるだろう。
東山裕は書類を投げ出し、「企画部長を呼んでくれ!」
「はい!」
「デザイン部の林課長も一緒に呼んでくれ。」
「はい!」
しばらくすると、企画部長と林馨が一緒に駆けつけてきた。
東山裕は淡々と自分の考えを述べ、企画部長はそれを聞いて興奮した。「社長、それは素晴らしいアイデアです。施設はもともと我が社が出資して建設したものですし、政府からも注目されています。これを公益広告として撮影すれば、広告効果も得られ、良い評判も得られ、一石二鳥です。」
東山裕も同じように考えていた。彼は頷いて言った。「今回のデザインは林課長に任せる。広告は両部門で協力して進めてくれ。」