彼の言うことも正しい。
彼が認めなくても、警察署には記録があり、隠せるものではない。
でも……
「これだけでいいの?あなたが認めたら、会社は影響を受けないの?」
東山裕は首を振った。「もちろんそんなことはない。でも大丈夫、こういった影響は予想していたんだ。ある程度の損失は避けられないけど、心配しなくていい」
「きっとたくさん損失するわ……」海野桜はまだ心配していた。
彼女は誰よりも、東山裕が会社にどれだけ心血を注いできたかを知っていた。
どれだけ損失しても、それは彼の心血なのだ。
彼が痛みを感じなくても、彼女は彼の代わりに心を痛めていた。
東山裕は笑って言った。「仕方ないよ、結局僕は過ちを犯したんだから。責任を負うのは当然だし、この損失も自業自得さ」
「でもあなたはもう半年の代償を払ったじゃない」