第460章 彼の王者の気配

最上階の会議室にて。

東山輝昭はすでに少し苛立っていた。

双方とも譲らず対立していたため、彼は立ち上がり鋭く言った。「もういい、東山裕が現れないなら、規則通りに進めるしかない!彼が現れないことは権利放棄とみなし、今からは東山の社長は……」

「誰が権利放棄したと言った?」

会議室のドアが、突然開かれた——

東山裕の低く冷たい声が響き、全員が驚いて立ち上がりそうになった!

そして、彼らは彼が大股で入ってくるのを見た。高貴な、彼特有の王者の気配を纏って!

「裕!」鴻野美鈴は素早く立ち上がり、信じられない様子で彼を見つめた!

東山秀造も非常に驚き、同時に、目には微かに潤んだ光が宿っていた。

彼を見た全員が非常に驚いていた。彼らは彼が突然現れるとは思っていなかった……

東山輝昭も彼が現れるとは思っていなかった。