彼女の後頭部をしっかりと掴み、彼は受け身から主導権を握り、激しく彼女にキスした。
海野桜も興奮剤でも飲んだかのように情熱的に応えた。
東山裕は突然彼女から離れ、立ち上がって服を脱ぎ始めた。目には熱い欲望が満ちていた。
「海野桜、これはお前が自ら招いたことだ!本当は夜まで待つつもりだったが、もう我慢できない!」
彼の体内では、もはや制御できないほどの欲望が波のように押し寄せていた……
そして海野桜も、彼を求めていた!
こんなに長く離れていたのだから、今は密接に体を寄せ合い、お互いを強く感じ合うことでしか、彼らの心は充実感、満足感、幸福感を得られなかった。
海野桜と東山裕は二人とも自制心を失っていた。
情熱が部屋の中で狂ったように繰り広げられた……
どれくらい時間が経ったのか分からないが、ようやく全てが静まり、二人とも疲れて深い眠りについた。