サブリナは花束を受け取り、それをマチルダに渡して、花瓶に生けてもらうことにした。
「ありがとう、マーティン。準備はできた?それと、気にしないでね」サブリナは言いながら、彼女の着ているドレスを見せるために回転した。
それはボディコンドレスで、以前なら好まなかったものだが、デビンが選んでくれたもので、お腹が目立ってきたら着られなくなることは認めざるを得なかった。
「もうすぐ、このドレスは着られなくなるわ」
マーティンは、ドレスに映えるサブリナの曲線を見て、目に欲望を宿しながら微笑んだ。
「今夜にぴったりだ」
サブリナは輝くような笑顔を見せ、ドアに向かって歩き始めたとき、マチルダが追いついてきて、彼女の肩にファーコートをかけた。
「暖かくしてね」マチルダは微笑んで言い、マーティンに向かって「手伝ってくれてありがとう」と付け加えた。