ロビンは、サブリナに対して行ったことの後でもコビーの信頼を得られたことをとても嬉しく思った。彼は、サブリナのためにやっているのだから、コビーからの感謝に値しないことを認めていた。
「感謝なんて求めていません。むしろ、私が彼女を家族から遠ざけ、以前は彼女のことを気にかけなかったことを謝るべきです」とロビンは後悔の念を込めて言ったが、コビーは彼の突然の変化の理由に興味を持った。
それは生まれてくる子供のためだけなのか、それともサブリナの愛が実を結んだのか、と彼は考えた。サブリナの名前を口にするたびのロビンの表情や目の輝きから、コビーは彼の心がまだ死んでいないことを感じ取れた。
おそらくロビンは離婚後になってようやく、サブリナに対する感情に気づいたのだろう。もしそうだとすれば、コビーはサブリナがこれまでロビンを愛し続けてきたことは無駄ではなかったと感じた。