第115章 - 赤ちゃんに触れてもいい？

サブリナはロビンのラップトップのキーボードの音で目を覚ました。彼がそこでどれくらいの時間ラップトップで作業をしていたのか分からなかった。

彼女が体を起こそうとした瞬間、ロビンは膝の上のラップトップをナイトスタンドに移動させ、すでに彼女の側にいた。

「気分はどう、サブリナ？」彼は彼女を助け起こしに回り込みながら尋ねた。

昨夜彼が言ったことを思い出し、自分がそれを聞いていたことを知らない彼の近さに違和感を覚え、サブリナは言った。

「大丈夫よ、ロビン。自分でできるわ。」

ロビンは助けを拒否されて暗い表情を浮かべた。退院したら、この機会は二度と得られないだろうと分かっていた。少なくとも子供が生まれるまでは。そう思い、彼は強引に言った。

「でも、まだ病院にいるんだから、僕が面倒を見させてもらうよ。」

サブリナは、必要もないのにロビンが世話を焼こうとする様子に、笑いのない笑いを漏らした。皮肉を込めて返した。

「結婚してた時にあなたが病人の世話を好きだって知ってたら、もっと何度も病気になってたのに。」

そう言い放つと同時にベッドから降りて洗面所に向かい、後悔に打ちひしがれたロビンを置き去りにした。ロビンは自分がしでかしたことを分かっていた。

彼は父親のサブリナについての言葉を真剣に受け止めなかった。祖母のセシリアも警告したが、ロビンはサブリナのせいで老女に会うことを拒否していた。

どこから始めればいいのか分からず、自分らしくないことに、きちんとした謝罪をすることさえ恥ずかしく感じていた。

サブリナは用を足すだけでなく、シャワーも浴びることにしたが、浴室に着ていった服以外に清潔な服を持ってきていないことに気付いた。まあ、ロビンが世話を焼きたがっているのなら、と歯を食いしばって彼を呼んだ。

「ロビン！」

ロビンはドアまで歩いて行き、彼女が自分から呼んでくれたことに馬鹿みたいに笑みを浮かべた。優しい声で話しかけた。

「愛しい人、何か必要なものある？」

サブリナはさらに歯を食いしばり、怒りを込めて言った。

「そんな風に呼ばないで。きれいな服が欲しいだけよ。」

離婚後に逃げ出せばよかったと思った。この状況は多くの思い出を呼び起こし、彼が突然使い始めたこの愛称は本当にイライラさせた。