第120章 - ジュエル氏からの朝食

「ねぇマチルダ、私の兄のことをどのくらい前から好きだったの?」サブリナは長い間心に抱えていたその質問を、ようやく勇気を出して尋ねた。

マチルダはサブリナの心中を読み取ることができず、サブリナが自分とロビンの関係について正直に話してくれていたのに、自分は今まで打ち明けなかったことに罪悪感を覚えた。

「大学の時からよ。でも彼が同じ気持ちじゃないかもしれないって怖くて、その気持ちを大事にしたくなかったの」マチルダは正直に答えた。食事は終わり、メイドたちがテーブルを片付けていた。

サブリナはひどく落胆した。もしマチルダが打ち明けていれば、デビンにそれとなく伝えることができたはずで、マチルダはスタンリーのような男に苦しめられることもなかったはずだと。

「話すべきだったわ。そうすれば、あなたたち二人は一緒になれて、リンジーのような女から彼を守れたはずよ」サブリナは、デビンの立場からそう言い換えた。