第152章- サブリナに会うのが恥ずかしすぎる

ダニエルは、初めて目の前で涙を流すロビンに対して同情を感じなかった。ロビンは許されざる過ちを犯したのだ。

たとえサブリナが彼の命を救った人でなかったとしても、彼女との結婚を受け入れた以上、彼女を尊重すべきだった。

確かに、彼は断ることもできたが、父親が病気だと言ったため、ロビンは父を悲しませたくなくて同意したのだ。

「彼女が確かにお前の命を救った人なんだ。これからどうするつもりだ？」とダニエルは尋ねた。

ロビンは心も感情も深く傷ついていた。ゼイラへの憎しみが増すにつれ、サブリナへの後悔の念も倍増したが、どうやって償えばいいのか分からなかった。

「彼女に会う顔がない、ダン。恥ずかしすぎる」とロビンは正直に言ったが、ダニエルは彼に思い出させた。

「お前は毎朝晩彼女に会うと約束したじゃないか」

ロビンはその約束をしたことを後悔していた。彼女が望んでいないと分かっていながら、無理やり彼女の人生に入り込もうとしたことを。

最初は、ゼイラのことがあって彼女を追いかけることを恐れていたが、今やゼイラは彼にとって何の意味もなく、サブリナが歩く床を歩く資格すらないと感じていた。どうやって彼女に会えばいいのだろう？

「何を言えばいいんだ？どこから始めればいい？」とロビンは泣きながら言ったが、ダニエルは彼を慰めようとはしなかった。

もしダニエルが忠告していなかったら、それは別の話だったかもしれない。しかし、忠告したにもかかわらずロビンが頑固を通したのだから、彼は自分の罪の代償を払わなければならず、その涙も反省に必要なものだった。

ダニエルは、まだサブリナにロビンが無事だと伝えていないことを思い出し、少し眉をひそめた。

「少なくとも、お前が無事だということは彼女に伝えさせてくれ」

ロビンは頷いた。母の死は当時でも辛すぎたが、男らしく向き合い、それを乗り越えるために女性に頼るべきではなかった。

そのせいで、サブリナをひどく傷つけ、ゼイラは自分が彼の命を救ったという考えを吹き込んで事態を悪化させ、サブリナと結婚したことに罪悪感を感じさせた。

「これらをここに戻して、おばあちゃんに鍵を返すよ。これがゼイラの望んでいた全てだったんだから。このダイヤモンドがね」