第217章- 愛しい人、誕生日にサプライズがあるの

サブリナは手を止め、心配そうな表情を浮かべる彼の顔を見つめながら、唇を笑みに緩ませた。彼は何を考えているのだろうと思った。

「明後日が私の誕生日だから、リジーとマチルダが髪をセットしたり、ドレスの採寸をしたりしたいって」

「リジーも仕事を休むし、マチルダも午後は空いてるから、私たちだけで大丈夫よ」

ロビンは彼女の説明を聞いて安心し、少し微笑んだが、当日になって驚かないように、ゼイラが誕生日パーティーに来ることを事前に伝えておこうと思った。

「分かった。でもサブリナ、ゼイラがパーティーに来るんだ。気にしないでくれるかな？」

ゼイラをパーティーに呼んでもいいかと直接聞けば即座に「ノー」と言われると分かっていたので、このような言い方をした。

案の定、サブリナの機嫌は台無しになり、彼女は動揺した。