「ジュエルさん、パートナーシップの提案を受けましたが、私には承認する権限がないと思いますので、そのカップルをあなたに紹介させていただきました」とロビンの他の会社の最高経営責任者の一人が彼に伝えた。
「分かりました。彼らが到着したらアリアが対応します」とロビンは電話を切る前に答えた。
約4時間後、サブリナとランチを済ませて仕事に戻ったロビンのインターカムが鳴った。
「サー、パートナーシップの提案を持ったカップルがお見えです」とアリアが知らせた。先ほどの最高経営責任者との会話を思い出し、ロビンは応答した。
「中に通してください」
一人の男性と女性がロビンのオフィスに入ってきた。二人とも正装していた。
「ジュエルさん、ようやくお会いできて光栄です。私はロジャー・バーンと申します。こちらは妻のグラディス・バーンです」と男性は自己紹介し、ロビンと握手を交わした。妻も同様に握手をした。