第392章 - たった一つの理由で殺すことだってできる…

「ジェイコブ?」とロビンが尋ねると、アリアが電話の向こうで確認した。

「はい、お通ししてもよろしいでしょうか?」

ロビンはサブリナの方を見ると、ジェイコブという名前を聞いて彼女の顔に期待に満ちた表情が浮かんでいるのが分かった。彼はアリアに言った。「少し待って。折り返し電話するから」

「双子の兄弟が来たの?」サブリナは複雑な思いで尋ねた。ロビンが実の兄弟を恋しがっているのを知っていたので、兄弟が再会できることを願っていた。ロビンは頷いて、

「ああ」

「じゃあ、私は中で待ってるわ」サブリナは言った。ロビンの困惑した表情を見て、すぐに付け加えた。「心配しないで、ゆっくりしていいわよ」

ロビンは彼女との行為を最後まで終えられなかったことを申し訳なく思い、「ごめん」と謝った。

サブリナは微笑んだ。自分は絶頂を迎えられたのだから、謝るべきは自分の方だと感じた。とはいえ、もっと彼を求めていたことは確かだった。

「気にしないで。あなたは私のものよ、覚えてる?」彼女は色っぽくキスを投げかけた。ロビンは下半身が硬くなるのを感じながら首を振った。

「神様、君は本当に素晴らしい女性だ。心から愛してる」

「知ってるわ」サブリナは肩をすくめて奥の部屋に向かった。ファスナーは開いたままだったが、気にならなかった。何度も絶頂を迎えていたので、すぐに眠りについた。

ロビンは身なりを整えてから、アリアにジェイコブを通すように伝えた。ジェイコブは洗練された様子で健康そうに見えたが、目は赤く腫れていた。

「眠れてないのか、それとも泣いていたのか?」ジェイコブが入ってきて目の前に立つと、ロビンはすぐに尋ねた。ジェイコブはすぐには座らず、二卵性双生児の兄弟の目をじっと見つめて尋ねた。

「一つ聞いていいかな?」ロビンが頷くと、ジェイコブは続けた。「きみは兄弟を欲しいと思ったことがある?つまり、きみはすでに愛情深い両親から十分な愛情を受けていたわけだし」

ロビンは苦笑いした。双子の兄弟がそう考えるのも無理はなかったが、どうして責められようか?誰もが両親がいれば完璧な子供時代が保証されると思っているが、実際はそうではない。

「誤解しているよ、兄弟。もしそうなら、私はサブリナをあんなに傷つけることはなかった」