春が完全に訪れた

「くそっ!まさか彼は—」レオは考えを続けるのが怖くなった。この男が本当にゲイなのではないかという考えを振り払うように、すぐに首を振った。

「レオ兄さん、僕の部屋を案内してくれない?疲れ果てて今すぐ寝たいんだ...」ステファンは欠伸をした。

レオは黙って唾を飲み込み、自分の肩に置かれたステファンの手を見た。これは初めて会った男に触れられた経験だった。

驚いた表情を整えた後、レオは何気なく答えた。「ああ、いいよ...」彼は気まずそうに微笑んだ。彼の目は、自分の肩を握るステファンの手に釘付けになっていた。

もう我慢できずに、レオは彼の目を見つめ返した。

「いいか。今後のために言っておくけど、予期せぬ接触は好きじゃない。つまり...握手とかならいいけど、それ以外の状況では駄目だ。性別や年齢に関係なくな。分かったか、坊主?!」彼の声は casual だったが、その言葉と視線は、ステファンを叱っているように感じさせた。