280 やはり気を失った

ネックレスの副作用を知ってから、矢崎若菜は心の中で怖くなった。

ネックレスは魔物のように感じられた。

小島一馬は嘲笑って、反問した。「自分で着けていても反射するって考えたことないの?あなたがこのネックレスを着けられるなら、あなたの妹の矢崎美緒も着けられるんじゃないの?」

少し間を置いて、彼は続けた。「それに、ネックレスを着けるのは一時的なことだよ。番組の収録が終わったら、あの友達を探して、ネックレスの厄運を解消できるかもしれない。」

矢崎政氏も同調して言った。「そうだよ、今が最高のチャンスなんだ。あとは君が掴めるかどうかだよ。藤田大師は忙しい人だから、今後また藤田大師に助けを求める機会があるとは限らないよ。」

彼は今、できる限りのことをした。

ここまで言っても、矢崎若菜がまだ優柔不断なら、他人のせいにはできない。すべては自業自得だ。