368 呪術師

甥が事を起こしたのは、彼の罪が原因だが、彼女の恋人が事を起こしたら、彼女はとても心を痛めるだろう。

澤蘭子は恋人に甥の後始末をさせたくなかった。

電話の向こうで、男は口角を上げた。

やはり、澤蘭子は彼に危険を冒させたくないのだ。

すぐに、澤蘭子の声が再び電話から聞こえてきた。声には怒りが込められていた。「あなた、矢崎粟に懲らしめを与えたいの。できれば彼女を社会的に破滅させたいわ。」

男は少し躊躇いながら尋ねた。「どうやって懲らしめるつもりだ?」

彼の知る限り、矢崎粟は玄学法術を使えるだけでなく、武術も非常に優れており、普通の人間では太刀打ちできない。

むやみに彼女に関わると、痛い目を見るかもしれない。

澤蘭子は言った。「四、五人の屈強な男を雇って矢崎粟を尾行させて、彼女が一人で出かけたときに人気のない場所で捕まえるの。捕まえたら服を脱がせて写真を撮り、それからその男たちに輪姦させるわ。」