これらの骨董品は吉祥の気は含まれていないものの、収集価値は非常に高かった。
三十分後、馬車は道家協会の大門の外に停まり、矢崎正宗と助手の二人は贈り物の箱を持って車を降りた。
道家協会の石門は壮大で荘厳であり、二人が門をくぐると、八歳ほどの小さなお下げ髪の小道士が目に入った。
小道士は灰色の道服を着て、澄んだ瞳をしており、頬はぽっちゃりとしていた。
矢崎正宗は前に進み、笑顔で尋ねた。「坊や、藤田大師のお住まいまで案内してくれないかな。よければ、飴細工を買ってあげるよ」
小道士は首を振り、真面目な表情で言った。「結構です」
彼は矢崎正宗と助手を上から下まで見渡し、頭を掻きながら尋ねた。「お二人は矢崎家の方ですか?」
藤田大師は彼にここで待つように言い、矢崎家の家主を待つように指示していたのだ。
矢崎正宗は驚いて尋ねた。「どうしてそれを?」
小道士は笑顔を見せ、えくぼを作りながら言った。「藤田大師がお二人を待つように言われていたんです。私について来てください!」
矢崎正宗は胸が高鳴り、急いで答えた。「はい!」
この小道士は、なんと藤田大師が遣わした者だったのだ。
藤田大師は彼が来ることを予知し、さらに人を遣わしてここで待たせていたとは、まさに神がかり的な先見の明だった。
これ以降、彼は二度と玄学大師を侮ることはなかった。
矢崎正宗は小道士に従い、脇門から中庭へと向かい、長い廊下を通り、いくつもの中庭を経て、三人はようやく到着した。
小道士は二人を竹の門の前に案内した。
門には「藤田川」の二文字が掛けられていた。
中庭の壁には、たくさんの符紙が掛けられており、風に揺られてパタパタと音を立てていた。
「藤田大師、お連れしました!」小道士は門を開け、跳ねるように中庭に入っていった。
矢崎正宗もそれに続き、庭に入るとすぐに蘭の香りが漂ってきた。
藤田川の声が聞こえてきた。「どうぞ入ってください」
その後、三人は竹の門をくぐり、中庭の中へと進んでいった。
中庭では、藤田川が黒髪に白衣姿で、まるで天上の謫仙のように超然としていた。
彼は四人掛けの石のテーブルに座り、テーブルの上には碁盤が置かれていたが、向かい側には誰もいなかった。
藤田川は独り碁を打っていたのだ。