矢崎美緒は嬉しそうに笑うと、すぐに矢野夫人に電話をかけた。
電話がつながると、矢崎美緒はバーで起こったことを話し、矢崎粟の悪口を散々言った。
澤蘭子はそれを聞いて、矢崎粟を憎々しげに罵った。
二人は散々罵り合った後、やっと気分が少し良くなった。
続いて、矢崎美緒は吉祥の気を持つ法器が必要だと話し、矢野夫人に一つ借りてくれるよう頼んだ。
澤蘭子は「問題ないわ。どこにあるか知ってるから、すぐに借りてくるわ」と言った。
矢野朱里のところに良いものがたくさんあることを思い出し、この機会に少し持ち帰ろうと考えた。
矢崎美緒はほっとして、「矢野夫人が一番優しいって知ってました。両親よりも優しい。私が夫人の娘だったら、きっとすごく幸せだったでしょうね」と言った。
澤蘭子は嬉しそうに笑って、「あなたは私の一番のお気に入りよ。もちろん助けてあげるわ。待っていなさい。遅くとも明日には持っていくから」と言った。