第22章 人に見せられない事

人々は喬尉民を見る目がますます冷たくなり、金先生は直接的に言った。「喬さん、私たちは景雲昭のことについて、よく話し合わなければなりませんね……」

「何を話し合うことがある!退学して家に帰れと言っているんだ。先生方が止められるとでも思っているのか!」喬尉民は怒って言った。

「止めることはできませんが、前提としてあなたが景雲昭の後見人としての資格があることが必要です!それに、景雲昭は成績も優秀で、学費も一銭も使わせていないはずです。彼女は自分の能力で頑張っているのに、あなたに彼女の権利を奪う資格があるのですか?」金先生は続けた。

「お前たちは頭がおかしいのか?俺は学費を出してないかもしれないが、十数年も育ててきたんだぞ!あいつが外で好き勝手なことをして、喬家の名誉に傷をつけているんだ!」喬尉民は本当に腹を立て、退学の手続きだけのはずが、こんなに面倒なことになるとは思わなかった!

普段なら、先生たちもそれほど干渉せず、せいぜい景雲昭の運命を嘆くくらいだったかもしれないが、今日は喬尉民が騒ぎすぎたのが悪かった。

彼は学校に入るなり、先生たちの教育者としての倫理を否定するような言葉を投げかけたが、今や先生たちはその喬尉民の口を封じるような、教育者らしい行動を取ろうとしていた。

理論的に言えば、喬尉民に後見人としての資格がないことを証明する十分な証拠があれば、町の指導者に連絡を取り、喬尉民の資格を取り消すことは可能だった。実際、それは簡単なことだった。

「私が外で好き勝手なことをしているって?いいでしょう。さっき先生も言ったように、あの不良たちは捕まっているはずです。今頃は取り調べも終わっているでしょう。どうせ私も署名して確認しなければならないので、一緒に真相を確かめに行きましょう!」景雲昭は冷たく言った。

「行けば良い、反省しない娘め、覚えておけ。家に帰ったら、お前を殺してやる!」喬尉民は険しい表情で言った。

景雲昭も怖がらなかった。家に帰る?彼女はもうあの所謂家には帰らないかもしれない!

景雲昭のこの件は大きな騒ぎとなり、学校内での噂も絶えず、彼女は学校一の成績優秀者でもあったため、適切に処理しないと一中全体の名誉にも影響が出かねなかった。そのため、校長は金先生と景雲昭、喬尉民たちを連れて直接警察署へ向かった。