第80章 降参

第一問に比べて、この第二問は甘堇辰と蘇楚にとってはずっと楽だったが、甘松柏が意図的に難易度を上げたため、試験用紙に書かれた百種類の薬材はどれも珍しいものばかりで、二人は頭を絞った。

しかし二人が半分も書き終わらないうちに、景雲昭が筆を置いて試験用紙を提出するのが見えた。

甘堇辰は一瞬驚いた。また書き終わったのか?

もしかして、長い間我慢して何も書けず白紙で提出したのだろうか?

そう考えると少し落ち着いて、試験を続けた。さらに三十分後にようやく完成したが、この時すでに甘松柏は景雲昭の試験用紙の採点を終えていた。試験用紙には整然とした美しい文字が並び、甘旦那さんは何の印も付けずに、対応する表に百点と記入していた。

甘堇辰は目を見開いて、すぐさま景雲昭の試験用紙を奪い取り、上から下まで一つ一つ確認した。