第一問に比べて、この第二問は甘堇辰と蘇楚にとってはずっと楽だったが、甘松柏が意図的に難易度を上げたため、試験用紙に書かれた百種類の薬材はどれも珍しいものばかりで、二人は頭を絞った。
しかし二人が半分も書き終わらないうちに、景雲昭が筆を置いて試験用紙を提出するのが見えた。
甘堇辰は一瞬驚いた。また書き終わったのか?
もしかして、長い間我慢して何も書けず白紙で提出したのだろうか?
そう考えると少し落ち着いて、試験を続けた。さらに三十分後にようやく完成したが、この時すでに甘松柏は景雲昭の試験用紙の採点を終えていた。試験用紙には整然とした美しい文字が並び、甘旦那さんは何の印も付けずに、対応する表に百点と記入していた。
甘堇辰は目を見開いて、すぐさま景雲昭の試験用紙を奪い取り、上から下まで一つ一つ確認した。
「お前、どうしてこんなに答えられるんだ?これらの薬材はどれも珍しいものばかりなのに……」甘堇辰は体面も気にせず、驚きの表情で尋ねた。
景雲昭は肩をすくめた。「勉強したからさ。」
彼女には空間という作戦があった。五倍の時間があるのだ。普段は夜も空間で休んでいて、一晩で外の二日分の時間が過ぎる。一見短く感じるかもしれないが、ずっと記憶に努めていれば、効率は他人よりもずっと高くなる。
景雲昭の文字は清秀で優雅、筆致は鋭く颯爽として剛強さを失わず、見ていて心地よかった。
前世では彼女の字はそれほど上手くなかったが、後に退学して家に帰ってからは夜に何もすることがなく、密かに練習して心の中の不甘を紛らわしていた。そして投獄されていた期間も、ほとんどの心思を文字に注いでいたため、彼女の字には何となく狂放な感じがあり、独自の風格を成していた。
もし一瞬前の甘堇辰の心情が軽蔑だったとすれば、この瞬間は完全に憂鬱に変わっていた。
彼は幼い頃から医術を学んできたのに、まだ半人前で、景雲昭にも及ばないなんて……
「おじいさん、もう試験しなくていい。僕は負けを認めます!」そう言うと、直接部屋に戻り、「バン」という音を立てて扉を閉めた。