第98章 青は藍より出でて藍より青し

曹行は口角を上げ、喬紅葉を皮肉っぽく見つめ、彼女が何を言い出すのか知りたいと思った。

「私がなぜ家に帰らずにここのホテルに泊まっているのか、気になりませんか?実は全て景雲昭のせいなんです!彼女は山で二本の山人參を掘り出したんです。父が言うには、その人參を実際に見たそうで、最低でも数十萬円の価値があるそうです。それに、景雲昭は町で二十萬円もする古い壺を買ったんです。誰かに聞けばすぐに分かることですよ。今、父は私に彼女の住所を突き止めるように言っているんです。きっとそのお金を手に入れたいんでしょう……」喬紅葉は急いで説明した。彼女は曹行がこの誘惑に耐えられないと確信していた。

案の定、曹行はそれを聞くと、驚きと同時に貪欲な表情を浮かべた。「この景雲昭がそんな大きな****運を引き当てたのか?」

人參なんてそう簡単に掘れるものじゃないだろう?寧郷町には山で生計を立てている人が大勢いるのに、誰も宝物を見つけられなかったじゃないか。

「そうなんです!曹さん、今あなたはお金に困っていて、父は私に景雲昭のことを調べるように言っているんです。だから私たちは協力できるんです。」喬紅葉は自然に提案し、続けて言った。「私が景雲昭の住所を突き止めます。家に誰もいない時を狙って行けば、得られた物は半分ずつ分けましょう。」

「喬ちゃん、君はますます抜け目なくなったね。あまり力を使わずに利益を得て、しかも父親まで出し抜くなんて。」曹行は皮肉っぽく言った。

喬紅葉は唇を噛んだ。「あなたも分かるでしょう、父はあの人ですから。景雲昭の物を手に入れても、私に市内でダンスを習わせるために数萬円も使ってくれるはずがないんです。」

彼女は心の中でよく分かっていた。父親は彼女を励ましているだけで、本当に手に入れたら、きっと嫁入り道具として貯めておくと言い出し、せいぜい服を買うための数百円を渡すくらいだろう。

それならいっそ曹行と協力した方がいい。後で父親が人を寄越しても遅すぎる。何も見つからなければ私のせいにはできないし、怒りは全て景雲昭に向けられるだろう。

曹行はタバコを取り出して二服吸い、煙越しに目の前の花の季節のような少女を見つめたが、背筋が寒くなるような感覚を覚えた。