第122章 宝物を見つけた

景雲昭の空間は広く、薬材の他にも日常的な果物や野菜を多く栽培していた。空間ブルーファウンテンの効果で、これらは外のものよりも新鮮だった。

午後に二時限の授業を終えた後、景雲昭は担任に休暇を願い出て、県内で農家の小さな庭付きの家を借りた。

この家は特に辺鄙な場所というわけではなく、徐伯父さんの住む場所と似ていたが、少し静かだった。周りは大門が固く閉ざされた家ばかりで、とても寂しく、町の家々とは様子が異なっていた。

このような場所は景雲昭の要求にぴったりで、人目を引かず、彼女の空間の物資の中継地点として適していた。

空間には保存効果があったので、景雲昭は夜になってから運ぶ予定の果物や野菜を取り出し、車を借りて御天鮮の前まで運んだ。

御天鮮の内装は古風な儒雅さを帯びており、天香樓のような豪華さはないものの、人々にリラックスした雰囲気を与えていた。古典的で優雅で、暗色を基調とし、面積はそれほど大きくないが、周辺の他の料理店よりも格調が高かった。

杜霖は長い間待っていて、景雲昭を見るなり抱きついてきて、ますます感謝の気持ちを表した。「父が歯の調子がだいぶ良くなったと言って、あなたによろしく伝えてほしいと」

「今晩もう一度薬を服用すれば、明日にはきっと完全に痛みがなくなるでしょう。ただし、完治するためには食事を控えめにする必要があります」と景雲昭は責任を持って言った。

杜霖は苦笑いを浮かべた。「学生なのにどうしてこんなことまで知っているの？確かに凄いけど、まるで小さなお爺さんみたいな話し方をするね。一体誰がこんな変わり者に育てたんだろう」

景雲昭を初めて見たときは十五、六歳の可愛らしい白ちゃんだと思ったのに、あっという間にその印象は落ち着いた成熟した医師のイメージに変わってしまった。学生らしい活発さや可愛らしさが全くない。

しかし、最初に彼女の優れた様子に圧倒されたせいか、「活発で可愛らしい」という言葉を景雲昭に当てはめようとしても、どうしてもしっくりこない。そんな穏やかな微笑みを浮かべる顔が可愛らしく振る舞おうとしたら、とても耐えられないだろう。

杜霖は思わず彼女を大人として扱うようになり、話し方も遠慮がなくなってきた。

まず食材の一部を車から降ろして、注意深く確認した。

新鮮で、味も正しく、薬の匂いは全くしない。