収入源が一つ増えたことで、景雲昭の心は随分と落ち着いたが、空間に置いてある青花の大壺のことを思い出すと、また考え込んでしまった。
前世でその青花の大壺を買った商人は、ただ待っていたわけではなく、青花の大壺の情報を広めていた。寧市の老人が陶磁器に非常に執着していたからこそ注目されたのだ。今は自分の手元にあるが、このままでは誰もこの青花の大壺のことを知らず、売れないだろう。
慎重に考えた後、帰り道に景雲昭は電器街に立ち寄り、パソコンを一台購入した。やはりネットワークの速度は現実よりも数倍速いからだ。
二日後、景雲昭はインターネット回線を開通させ、有名な骨董品サイトを開いて、この青花の大壺の写真と情報を掲載し、連絡先を残した。
二千万以上の価値がある物を手元に置いているのは常に不安だったが、今は安心して待つだけだ。