第138章 転校生（1）

蕭海清に怒鳴られ、掲示板の周りの生徒たちは一斉に「喬紅葉」の三文字に目を向けた。確かに、二位は他の人に変わっており、以前は動かなかった喬紅葉が名簿の後ろの方に、百二十位になっていたのだ！

二位と百二十位の差は、決して小さなものではない！

「でも喬紅葉は一組に配属されたんだよね？どうしてだろう？」と誰かが突然言い出した。

その一言で波紋が広がった。ここには試験の失敗で落ち込んでいる成績優秀な生徒が多くいたが、喬紅葉も同じように成績が悪かったのに、一組に座れるなんて、どういうことだろう？同じ生徒なのに、成績でクラス分けするなら、公平であるべきではないか！

すぐに、大胆な生徒たちが怒りを抑えきれず、職員室に真相を確かめに押し掛けた。

景雲昭は蕭海清と目を合わせ、肩をすくめた。喬紅葉がどのクラスにいようと、彼女にとってはどうでもよかった。

しかし、その生徒たちはすぐに追い返された。学校側の説明によると、喬紅葉は病気を抱えながら試験を受けており、これまでの成績も非常に良好で、今回の失敗は一組に入る資格がないことを証明するものではないとのことだった。

生徒たちは学校の決定に逆らえなかったが、すぐに喬紅葉に対して嫌悪感を抱くようになった。

特に新一組の生徒たちは、自分たちの優秀な成績が侮辱されたように感じ、正式に授業が始まる前から喬紅葉に対して良い印象を持てなかった。

クラス替えに伴い、担任も変わった。新しい担任は齊という五十代の男性で、厳しいだけでなく名声もあり、他の教師たちも全員学校で最も経験豊富で年配の教師たちばかりで、生徒たちのプレッシャーは倍増した。

教室の外には生徒たちが立ち並び、齊先生は前に立って、分厚い眼鏡をかけ、成績表を見ながら、とても厳しい表情をしていた。

「景雲昭はどこだ？」齊先生はかすれた声で尋ねた。

生徒たちの多くは緊張気味で、担任の声を聞くと、すぐに景雲昭のために道を開けた。

「はい、私です。よろしくお願いします。」景雲昭は礼儀正しく答えた。

齊先生は眼鏡を上げ、彼女を一瞥した。落ち着いた態度で堅苦しくもなく、心の中で少し満足げに頷いた。「よろしい、席を選びなさい。隣の席の生徒も選んでいいぞ。」