蕭海清は少し心配そうで、この恋文の前半はそれほど気持ち悪くなかったが、彼女たちが受け入れられないのは後半にあった。
「読まなくていい」景雲昭は暗い表情で恋文を手に取り、さらに読み進めた。
これは恋文というより、変態的な妄想だった。
手紙全体が、挑発的で軽薄かつ放埓な言葉で満ちていた。
その形容詞は二度と見たくないもので、このようなものは本当に顔が赤くなるほどだった!
先ほどまで蕭海清は少し冗談めかした態度だったが、今では完全に怒り出していた。蘇楚と甘堇辰に至っては言うまでもない。
彼らの心の中で、景雲昭の清らかで高慢な性格は、崖の上の雲際に立つ人のようで、静かに塵を寄せ付けない存在だった。しかしこのいわゆる恋文は吐き気がするほど気持ち悪かった!
影のように付きまとうだの、狂おしいほどの思慕だの、景雲昭についての描写は、称賛というよりも妄想としか言えないものだった!
「見たけど、下に署名はなかった」蕭海清は歯ぎしりしながら言った。
もしこの恋文を書いた人が誰か分かれば、きっと歯が折れるほど殴ってやるのに!
景雲昭も読み終えると、恥ずかしさと怒りを感じていた。愛の告白というより侮辱されたような気分で、しかもこの年齢では、ほとんどの人の恋文は純粋で美しいものなのに、この人のは言葉の中に気持ち悪さが満ちていて、怒らないわけにはいかなかった。
景雲昭は既に朝食を済ませていて、そもそもその人が送ってきたものを食べるつもりはなかった。今や蕭海清はさらに憂鬱になり、これらの食べ物が全て吐き気を催すように感じられ、二言目には、立ち上がってこれらの朝食をゴミ箱に捨ててしまった。
「もったいないのは恥ずかしいことだけど、神様が私を雷で打ち殺してくれた方が、気持ち悪さで死ぬよりましだわ!」蕭海清はぶつぶつ言いながら、景雲昭を心配そうに見つめ、彼女があまりにも辛い思いをしないかと気遣った。
しばらくして、景雲昭はこのいわゆる恋文を片付けた。
彼女は馬鹿ではなかった。これを先生に渡しても無駄だった。結局誰が書いたのか分からないのだから、齊先生は最後にクラスで注意を促す程度で、むしろ他人から告げ口好きだとか大げさだと思われかねなかった。
かといって放っておくわけにもいかない!