第261章 本命は破鞋

喬紅葉は景雲昭を睨みつけ、目に憎しみの色が浮かんだ。この人はいつも彼女の一番弱い部分を見つけることができる、それが嫌なところだった。

「何が得意になってるの?お姉さん、あなたは今私より劣ってるわよ。あなたの家はそんなに貧乏なんだから、娘のあなたは手持ちのお金を全部両親の老後のために差し出すべきでしょう?そうそう、前にあなたは私の両親があなたに冷たくて、食べ物も着る物も十分に与えてくれなかったって言ってたわよね?今考えると、あなたが実の両親の家で暮らしていたら、とっくに餓死してたかもしれないわね!」喬紅葉は蔣夏の腕にしがみつき、傲慢な表情で言った。

「餓死の方があなたに殺されるよりましよ、そう思わない?」景雲昭は一言言った。

しかし、彼女が自慢げな様子を見て、景雲昭はもう彼女の面子を立てる気もなくなり、さらに言い放った。「蔣夏はあなたのことを本当に愛しているに違いないわ。そうでなければ、他人が寝たことのある女の子と寝るはずがないもの。ただ、曹行が刑務所で、あなたが他の人のものになったことを知ったら、怒りのあまり脱獄してあなたを殺しに来るんじゃないかしら?」

景雲昭のこの言葉は単なる思いつきだった。曹行が脱獄することなど不可能だし、今となっては喬紅葉のために人を殺すことなどさらにありえない。

ただ目の前の早熟な恋人たちを刺激する言葉なら、彼女だって言えないことはない。

景雲昭は淡々とした口調で話したが、その言葉が出た途端、喬紅葉は目を丸くし、彼女を殺してやりたいほどの怒りを覚えた。

曹行、曹行!彼女がまだ曹行の名前を出すなんて!

あの時、景雲昭があの写真を警察に渡さなければ、彼女は退学することもなかったのに!

蔣夏が彼女を好きなのは本当だけど、でも結局彼も男の子で、一緒にいる時はいつも曹行のことを話題にせずにはいられない。彼女は必死で機嫌を取るしかない、彼に見捨てられるのが怖くて!

それなのに今、景雲昭がこの件を蔣夏の母親の前でまた持ち出すなんて。

蔣お母さんは一瞬固まり、次の瞬間怒りを込めて尋ねた。「どういう意味!?」

息子が他人が寝たことのある女と?喬紅葉のことを指しているの?

こんな若いのにもう処女じゃない……