第255章 成功

この景雲昭は、本当に躾がなっていないわ。

彼女はまだ若いのに、どうしてそんな男性と親密な関係になれるのかと言おうとして、自分を大切にするように注意を促そうとしたのに、まさか彼女が口を開くなり、また自分に都合のいいことばかり言い出すなんて!

景鐵軍も気づいていた。今日の景雲昭は以前とは違い、彼らに話をさせる機会を全く与えなかった。

「お母さんに話を最後まで言わせなさい!」景鐵軍は不機嫌そうに言った。

景雲昭は驚いた表情を浮かべた。「まだ何か言うことがあるの?私は全部分かってるわ。これからは親孝行して、弟妹の面倒を見て、勉強を頑張れってことでしょう?安心して、私の成績は学校一番なの。あなたたちが前から鍋や釜を売ってでも私を学校に通わせると言ってたけど、私にはお金があるから必要ないわ。」

「もういいわ、授業に行かなきゃいけないの。あなたたちはそんなに私のことを心配する必要はないわ。帰ってちょうだい!」

景雲昭はそう言うと、すぐに景鐵軍の横に行き、夫婦の腕を掴んで外へ向かって歩き始めた。

彼女は力が強く、景鐵軍には抵抗できなかった。

彼は大の男として王新芳のように言葉巧みではなく、この時も何を言えばいいのか分からなかった。しかも、いいことは全て景雲昭が言ってしまっていた。王新芳も声を張り上げて景雲昭が親不孝だとは言えないだろう。彼女は目が見えているのだから、先生たちが景雲昭をどれだけ好いているかは分かっていた。

しばらくすると、二人は既に校門まで引っ張られていた。その後、景雲昭は二人の背中を押して、そのまま外へ追い出した。

その際、夫婦の髪の毛を彼女はこっそり手に入れた。

「お二人とも、お気をつけて。お見送りはしませんよ。」景雲昭は皮肉な笑みを浮かべ、さらに脅すように言った。「次は学校に来ないでください。もし来たら、今度は姉として景明凱の学校に行って、彼と話をさせてもらいますから。」

二人を一瞥すると、すぐに背を向けて歩き去った。

その冷たい後ろ姿に、夫婦は心の中で吐き気を覚えるほど腹が立った。準備していた言葉は一言も言えず、全て胸の内に押し込められ、体中が不快感でいっぱいだった!

「まったく、まったく目に余る!」景雲昭の後ろ姿を指さしながら、王新芳はそれしか言葉が出なかった。