景雲昭の三人は帰り道を進み、再度お礼を言った後、別々の道を行くことになった。黎少雲はその日、県の町には留まらず、直接都へと戻っていった。
彼のこの義理堅い行動に、景雲昭は感動せずにはいられず、態度が180度変わり、特別に空間から果実酒や薬酒を選んで持たせた。
しかし出発前、黎少雲は心配そうな顔で彼女に尋ねた。「実の両親を探すのを手伝おうか?」
杜霖も心配そうな顔をしていた。
景雲昭は瞬時に体を強張らせ、首を横に振った。
一度蛇に噛まれた者は縄を見ても怖がる。彼女は自分の実の親がどんな人たちなのか分からない。期待は大きいが、現実はしばしば失望のためにあるのだ。
捨てられた子供に過ぎない。たとえ見つかったとしても、彼らの喜びにはならないだろう。そんな思いをするくらいなら、自ら苦しむ必要はない。もし万が一、また男尊女卑の家庭に出会ってしまったら、彼女のような性格ではどう対処すればいいのか。