蔣家の母子は怒り心頭で立ち去り、まさに損をして得をした気分だった。
しかし、二時間も経たないうちに、外の人々は皆、彼女たちが玉霊茶館で無理を通そうとして、わざと物を壊したことを知っていた。誰かの口が軽すぎて、事件が広まってしまったのだ。
蔣文勝は殺意を覚えるほど怒っていた。こんなに愚かな人間は見たことがない。状況を見に行かせただけなのに、彼女は好き勝手に振る舞い、他人を潰すことができなかっただけでなく、お金も名誉も失ってしまった。
しかし、蔣家の人々はまだ、事態がそれだけに留まらないことに気付いていなかった。
翌日の登校時、景雲昭は校長室に行き、蔣夏のラブレターを提出した。校長はそれを見て、顔色が真っ黒になった。
この件が広まれば、学校の名誉に影響が及ぶし、上層部もきっとこの徳高き校長を批判するだろう。だから景雲昭は最初から大騒ぎにするつもりはなかった。以前から学校には多くの助けを受けており、この校長も本当に実務的な指導者だったので、蔣夏一人のために非難されるのは不要だと考えたのだ。
景雲昭がこれを提出した以上、学校がこのような品性の劣る人物を留めておくはずがなかった。
もし蔣夏が普通のラブレターを書いただけなら、せいぜい警告程度で済んだだろう。度重なる場合でも停学処分程度だったかもしれない。しかし、このラブレターの内容は人々を憤慨させるものだったため、学校は即座に退学を命じた。
蔣夏はこの件がとうに過ぎ去ったと思っていたが、今になって再び掘り起こされてしまった。
退学処分は彼の学業における汚点となり、良い学校に入るにはかなりの金が必要になるだろう。しかし、二流三流の小さな学校には、どうしても行きたくなかった。
全て景雲昭のせいだ。
彼を殴り、十万元を騙し取り、そして今度は彼を破滅させた。
ラブレターの内容は大きく広まることはなかったものの、この退学処分は全校に通達されることになっている。今や全員が、彼があんな不潔な内容のものを書いたことを知っている。以前は親しかった女子学生たちも彼を相手にせず、嫌悪の目で見るようになった!