蔣夏が言い終わると、蔣お母さんは悔しそうに顔を背け、蔣文勝は気まずそうにため息をついた。
「夏ちゃん、お前とお母さんで見てきてくれ。私は行きづらい。この通りの人々は皆私を知っているからな」と蔣文勝は言った。
蔣夏と母親は、その意見に同意した。
同業者同士で、蔣文勝が大の男として様子を見に行くのは、面子が立たない。
母子は服を整え、しばらくして家を出た。この通りは外のような大通りではなく、一方通行だったため、客が買い物をするのに便利で、近くの店の商売も概ね良かった。以前は奥に行けば行くほど静かになっていたのだが、今日は違っていた。
周辺で骨董品や文房具を買う客たちが一回りして珍しい景兒を見つけると、そちらへ向かって行き、見物していた。そのため、この道は人通りが少なくなるどころか、むしろ多くなっていた。