第417章 無法無天

景雲昭は今、怒りが極限に達していた。この損害を無駄にはしないと決意した。

今、警察に聞かれても無駄だった。むしろ、蕭海清がトラック運転手を殺したことは否定も消すこともできない事実で、すぐに警察署に連行された。景雲昭は唐様に頼んで最高の弁護士を手配してもらい、同行させた。不測の事態を避けるためだ。

蕭海清は刑事責任を負う能力はあるものの、まだ若い。そして彼女たちが言うように、当時の状況は一触即発で、人は刺激を受けると精神的にコントロールを失うこともあり得る。そのため、事態には余地があった。

ただし、今のところ二人の運転手が買収されていたことを証明できず、彼らが故意に殺人を企てたかどうかを判断できない。この点で、彼女たちは不利な立場にあった。

蕭海清が去ると、景雲昭の眉間には霜が降りたような表情が浮かんだ。

すぐに、紀姍姍の父親と崔均の父親が駆けつけてきた。

紀お父さんは焦りの表情で、その顔色は異常なほど暗かった。崔占先に至っては言うまでもなく、まるで人を殺すかのような様子で、到着するなり景雲昭に向かって突進してきた。

「私の息子をどうしたんだ！景雲昭、お前は法も道理もないのか！もし息子に何かあったら命で償わせるぞ！」崔占先は怒鳴った。

崔家には、この一人息子しかいないのだ。

景雲昭の表情は地獄から這い出てきた鬼のようで、相手を鋭く睨みつけながら言った。「何の権利があって私に命で償わせるんですか！探すなら孫顏を探すべきでしょう！彼女に聞くべきです。私が死ななかったのに、崔均の生死が分からないなんて、考えたことがあるのかって！」

名前を出された隅に座っていた孫顏は、体を震わせた。

彼女は顔色が青ざめ、唇を震わせ、額には冷や汗が流れていた。その様子は明らかにショックを受けていた。

「私は関係ありません...なぜこうなったのか分かりません。景雲昭、私を冤罪にしないでください...」孫顏はすぐに言った。

しかし、後ろめたさのせいで、その声は異常に小さく、力のない響きだった。