その言葉を聞いて、相手は一瞬固まり、雲姉さんはすぐに理解した。
このクラブハウスに来る男女は、必ずしも特別なサービスを求めているわけではない。初めて来る人の中には、形だけ断る人もいるので、そういう時は少し勧誘を続けるが、相手がはっきりと断れば、しつこく迫ることはできない。
そのため、雲姉さんは急いで清ちゃんを呼び戻した。「そういうことでしたら、お三方のお邪魔はいたしません。何かご要望がございましたら、スタッフにお申し付けください。」
そう言って、三人に丁寧に微笑みかけ、二人の女性を連れて立ち去った。
「雲姉さん、あの男の人すごくかっこいいですね……」雲姉さんの横で、妖艶な女性が髪をかきあげながら言った。
「確かにかっこいいけど、人は見かけによらないものよ。プレイボーイに見えても、本質は違うかもしれない。みんな品行方正にしなさい。男を見かけたらすぐに飛びつくんじゃないわよ。そうしたら給料から引くからね!それと……清ちゃん、美ちゃん、あっちのテーブルに行きなさい……」と雲姉さんは言った。
彼女は多くの男性を見てきた。着飾っていても、女性を見るなり狼のような目つきをする人もいれば、美色に全く興味を示さない人もいる。
先ほどの二人の男性、特に美しい方は威厳があり、身分は決して単純ではないだろう。服装は言うまでもなく、目つきには冷たい雰囲気が漂っていた。三分の紳士と七分の自由さを持ち合わせているように見えたが、間違いなく極めて厳格な人物だ。
彼女が連れてきた二人の女性は、このクラブハウスでは中の上くらいの容姿だったが、相手は一瞥もくれなかった。明らかに女性には興味がないようだ。
「雲姉さん……あのテーブル、あの人たち……私、嫌です……」清ちゃんは不満げに言った。
隣のテーブルには四、五人の男性がいて、年齢は比較的高く、三、四十代で、見た目もよくなく、ビール腹で目つきが下品で、一目で良い人とは思えなかった!
彼女がそう言うと、美ちゃんは目を回して笑った。「お姉さん、自分を女王様だと思ってるの?男性を選べると思ってるの?私たちは選ばれる側でしかないってことを分かってよ!」
彼女はこういう女性が一番嫌いだった。このクラブハウスで面接を受けた時、これからどんな仕事をするか分かっていたはずなのに、今さら清純ぶって何になる?