第240章:私と一緒にいることを後悔しているの

坂本真理子は嘲笑って言った。「女の子のことを全然分かってないね。トイレに一緒に行くのが大好きで、行ったら十数分もかかるし、手を洗うだけでもハンドクリームの話で長々と盛り上がるんだから」

薄田正は、自分の望月源太郎の女を娶ろうとしている彼との会話を避けたかったが、黒川浩二に尋ねた。「見に行かないの?」

黒川浩二はグラスを回しながら、伏せていた目を上げて坂本真理子を一瞥した。「必要ない。今は他人の尻拭いで忙しいから」

薄田正は坂本真理子の方を向いた。

二人の男に見つめられ、厚顔無恥な坂本真理子も居心地が悪くなり、組んでいた足を下ろした。「なんでそんな目で見てるんだよ?俺の方がお前らよりイケメンだって認めるのそんなに難しいか?」

「ふん」薄田正は、坂本真理子が子供の頃栄養失調で発育が悪かったに違いないと思った。だから頭がおかしいのだろう。