「マヤさん、ジェスリンお嬢様が助けを求めていた時、あなたはどこにいましたか?」
「彼女は助けを求めていませんでした。証拠を消していたんです!」
「つまり、あなたはそこにいたということですね」
「はい、いました」
「何をしていたんですか?」
「何もしていません」
「興味深いですね...つまり、あなたの上司が証拠を消している間、あなたは階段のそばに立って何もしていなかった...裁判長、メモをお願いします」
「はい、何もしていませんでした。ショックを受けていたんです」
「それとも、録画していたのでは?」
「え?」
「聞こえたはずです。あなたは彼女が祖父を'殺害'し、証拠を消している様子を録画していたんですね」
「いいえ、違います!」
「あなたの証言によると、ジェスリンが祖父を殺害し、それを目撃したのはあなただけでした。そして先ほど再生された動画がありましたね。つまり、あなたが録画したということです」