「明日で結婚一周年だね。今まで借りた指輪を使っていたから...」彼は彼女の手を取り、指輪を外すと、小さなピンク色の石がついた極細の輝く金の指輪と交換した。
その指輪はジェスリンの指にとても美しく馴染み、まるで生まれた時からはめていたかのようだった。
彼女は指輪の素晴らしさに息を呑み、魅力的な笑顔を浮かべた。指輪は彼女の肌に溶け込むようで、それでもなお魅力的で、彼女が今まで見た中で最も美しい指輪だった。
細身ではあったが、決して安っぽく見えなかった。上品で華やかで、高価さが滲み出ていた!
彼女が愛おしそうに指輪を眺めているのを見て、マーベリックの唇に笑みが浮かんだ。
「気に入ってくれて良かった」と彼は言った。
「とても綺麗!」ジェスリンは嬉しそうに言った。
「あなたのは?」と彼女は尋ねた。祭壇で彼女が指輪をはめた時以外、彼の指に指輪を見たことがなかった。