その石は何世紀もの間、世界を混乱に陥れ続けましたが、突然現れたように消えてしまいました。レインボライト石は、様々な神話を持つ謎の石だと言われています。
誰もその石がどのように現れ、消えるのかを知りません。世界の力を持っているという者もいれば、天から落ちてきたという者もいて、願いを叶える石だという者もいます。小さな欠片でさえ願いを叶えることができるのです。多くの人々がそのような神話を信じていないとしても、その石を欲しがらないわけではありません。結局のところ、からし種ほどの大きさのレインボライト石でさえ、貧しい家族を一気に富裕層へと押し上げることができるのですから、まして鉱山一つ分となれば!
マーベリックはエミリーから鳴り響く携帯電話へと視線を移しました。電話に出るとレックスの声が聞こえました。通話が終わると、テーブルに電話を置き、ようやく口を開きました。「自分のことを心配しろ。石のことは俺が心配する」