なんて父親だ

「携帯どこに落としたの?ずっと電話してたのよ」

「一回しか電話してないでしょ」とジェスリンは言い返した。

「それは関係ないわ。メール確認してみて。まだ見てないでしょ。ルーベンと私が先ほど受け取ったから、あなたにも来てるはずよ」

「わかったわ…」

「ねえ、電話切らないで。スパークルエンターテインメントがプラットフォームで愚かな発表をしたから、あなたにもオーディションの招待状が来てるか確認したいの。フィアレスエンターテインメントも彼らを怒らせたくないはずだから」

ジェスリンは横に置いてあったラップトップを開き、メッセージ通知を確認した。開いてみると、フィアレスエンターテインメントからの招待状があった。「招待状が来てるわ」

「やったー!もし来てなかったら、私も断るつもりだったの。スパークルエンターテインメントと対抗できるだけの後ろ盾があるみたいね」